建物の外壁はサッシやパネル(金属やコンクリート)で構成されており、それら部材と部材の間には隙間(=目地)があり、この隙間から建物内部への雨水の進入や外気が流入してきます。これらを防ぐための隙間を埋めるのに、シーリング材という不定形材料を充填する技術がシーリング防水です。
現場事例:その1
作業:1
体育館の屋根にあるガラス、サッシのシール剤の打ち替えです。こういったトップライトからは、年数が経過すると雨漏りを起こす可能性が大きいです。お察しのとおり、この現場も雨漏りしてました。作業:2
窓枠、ガラスのまわりにあるシリコンを撤去します。この時、下地を傷つけないようにキレイに撤去します。ほとんどの場合、縁が切れているのでキレイに取れてしまいます。作業:3
マスキングテープを貼り、シリコン系シール剤を充填し、平滑に仕上げます。作業:4
マスキングテープを剥がすと、完了です。ガラスや、サッシの廻りのシール剤は、縁が切れてしまえば全く役割を果たしません。住宅の場合でもたまにチェックするといいですよ。
現場事例:その2
作業:1
ここは、小学校の体育館です。大規模改修します。サッシ廻りのシーリングを打替ます。作業:2
劣化している、既設のシーリング材を撤去します。このとき、残らないようにキレイに撤去します。作業:3
撤去後、マスキングテープを貼ります。サッシや、壁などを汚さないように、しっかり貼りつけます。作業:4
専用プライマーを塗ります。この工程は、大変重要です。プライマーを塗らずに施工すると、シーリング材は接着しません。よく縁切れが発生するのは、この工程をおろそかにしているからです。作業:5
シーリング材を打設します。中までしっかり打ち込みます。作業:6
へらで押さえます。しっかりエア抜きをしながら、平滑に仕上げます。作業:7
マスキングテープを剥がして完了です。目地廻りがしっかりしました。横風の雨などは、サッシ廻りのシーリングが悪くなると、雨漏りします。住宅の窓廻りなども同じなので、よくチェックしてみてください。